セーブ・ザ・チルドレン×さなぶりファンド
こども☆はぐくみファンド支援事業
2013年1月〜2015年12月
うれし野こども図書室は、東日本大震災を経た東北の復興と復興にとどまらない次なる地域社会の創造、および子ども達の豊かな成長環境の創出につながるようにとの目的から、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、公益財団法人地域創造基金さなぶりより助成金をいただきました。この助成金は、うれし野こども図書室の基盤強化にも役立つようにとの有難い内容のものでした。助成金を被災地におきまして、次の事業に使わせていただきました。
学校図書室支援事業

2013年4月〜2015年12月
陸前高田市立高田小学校 学校図書室整備作業(計51回訪問)
主な支援項目
・全国からの寄贈本の選書、分類、配架
・遠野文化研究センターでの選書、データ入力、蔵書整備、配架作業
・図書書籍棚、配置換え
・図書室既存書籍整備作業(除籍本含む)
・テーマ展示の設置、テーマ展示
・日本十進分類法に基づき自然科学の書棚整備、分類に合わせサインマーク作成貼付け。
・訪問日に合わせて、ストーリーテリング、読み聞かせの実施
・学校とその担当者の方々との連携、話し合い





全国から多くの図書の寄贈を受けている被災地の学校図書室はどういう状況にあるのか?図書整備をする人の手は足りているのか?気になる世界に踏み入りました。
毎月何日かの訪問でテーマ展示や基本図書の整備やらに追われる状況でした。読み聞かせやストーリーテリングで子どもの中に入っていきながら、先生方の考え方を模索し、信頼関係を築けられたらと奮戦。「時間がもっとあったら…」と陸前高田市に逗留したくなりました。
「継続は力なり…」。まさにその言葉通りの3年間でした。学校さん側からはお任せしますと言われていましたが、自己本位にならないように注意を払いました。回数を重ねるにつれて、先生方、子どもたちの顔が分かるほどに距離を縮まり、仕事が楽しく、図書室が変わる度に喜んでくださる笑顔が私たちの大きな励みにつながりました。
2015年3月〜11月
釜石市立白山小学校 学校図書室整備作業(計20回訪問)
主な支援項目
・図書室大改造、くつろぎコーナーの設置、書籍棚増加、
・図書書籍棚、配置換え
・遠野文化研究センターでの選書、データ入力、蔵書整備、配架作業
・テーマ展示コーナーの設置、テーマ展示
・ストーリーテリング、読み聞かせの協力参加
・学校図書ボランティアさんとの連携、協力支援、指導







高田小学校の経験があったので、白山小学校へは構えることなく整備に向かえました。配架も思い切り替え、子どもたち用の読書コーナーも明るく楽しげな雰囲気に仕上がり、基本図書の一環を再び遠野文化センターさんからいただき、本棚を落ち着かせることができました。感謝です。
学校さん側と図書ボランティアさんの積極的な協力をいただいて、スムーズに作業が進み、テーマ展示も高田小学校で行ったものを使うなどこれまでの労力を生かすことができ、幸せなことでした。
❖2016年度も陸前高田市立小学校、釜石市立白山小学校の図書室支援事業は続けております。
子どもと本の
ボランティア養成講座
大船渡市では、地元の読書ボランティア「おはなしころりん」さんの協力のもと「ストーリーテリング講座」を開催、物語を伝える大切さを学ぶ機会を企画いたしました。
釜石市では、釜石市教育委員会と共催で、基本となる絵本から高学年の絵本まで幅広く取り上げながら子どもの成長に係る大人の方に絵本の持つ魅力を知ってもらい、その世界を子ども達と共に楽しみ多くの子ども達に絵本の面白さを届けてもらいたいとの思いで「絵本連続講座」を開催いたしました。

